NotionとMarkdownの関係まとめ — 貼り付け・書き出し・記法対応
Notion(ノーション)はMarkdown(マークダウン)と相性の良いツールですが、「Markdownで書けるアプリ」と思って使うと、改行や表のところで戸惑います。実はNotionの中身はMarkdownではなく独自のブロック構造で、Markdownは「入力の近道」と「入出力の形式」として使われています。このページでは、その関係と実用テクニックを整理しました。
NotionにおけるMarkdownの位置づけ
Notionのページは「見出しブロック」「テキストブロック」「表ブロック」といったブロックの集まりで構成されます。Markdownが関わるのは次の3場面です。
- 入力ショートカット —
# + スペースと打つと見出しブロックに変換される - 貼り付け — Markdownテキストを貼ると、対応するブロックに自動変換される
- エクスポート/インポート — ページを .md ファイルとして書き出し・読み込みできる
つまり「Notion ⇄ Markdown」は変換であって、等価ではありません。変換のたびに、Notion固有の要素(トグル・コールアウト・データベースのプロパティ等)は単純化されたり失われたりします。ここを押さえておくと、後述のつまずきがすべて理解できます。
入力時に使えるMarkdown記法(対応表)
| 入力 | 変換されるブロック | 備考 |
|---|---|---|
# + スペース | 見出し1(## で見出し2、### で見出し3) | 見出し4以下はNotionに存在しない |
- + スペース | 箇条書きリスト | * + も可 |
1. + スペース | 番号付きリスト | |
[] + スペース | To-doリスト(チェックボックス) | Markdown標準の - [ ] とは入力が異なる |
> + スペース | 引用ブロック | |
``` | コードブロック | 言語はブロック右上で選択 |
**太字** / *斜体* | 文字装飾 | 入力後に即反映 |
`コード` | インラインコード | |
--- | 区切り線 |
Markdownテキストの貼り付け
ChatGPTやClaudeの回答、GitHubのREADMEなど、Markdown形式のテキストをNotionに貼り付けると、見出し・リスト・コードブロックなどが自動でブロックに変換されます。ドキュメントの移行はこれが一番手軽です。
思い通りに変換されないときの選択肢は2つあります。
- プレーンテキストとして貼る — Cmd/Ctrl+Shift+V。記法が文字のまま入るので、後から整えられます
- .mdファイルとしてインポートする — サイドバーまたは設定メニューの「インポート」から Markdown を選択。ファイル単位の移行に確実です
ページをMarkdownでエクスポートする
Notionのページは次の手順で .md ファイルとして書き出せます。
- ページ右上の「…」メニューを開く
- 「エクスポート」を選択
- エクスポート形式で「Markdown & CSV」を選んで書き出し
ZIPファイルがダウンロードされ、ページ本文は .md、ページ内のデータベースは .csv として出力されます。サブページを含める設定にすると、フォルダ階層ごと書き出されます。
| Notionの要素 | エクスポート後 |
|---|---|
| 見出し・リスト・引用・コード | 対応するMarkdown記法に変換 |
| シンプルテーブル | Markdownの表(| 区切り)に変換 |
| データベース | CSVファイル(Markdownの表にはならない) |
| トグル | 箇条書き+インデントに単純化 |
| コールアウト | 引用ブロックに単純化 |
| 画像 | 画像ファイル+相対パスのリンク |
書き出した .md がどう表示されるかは、ファイルをMarkdownビューアーにドラッグ&ドロップすればすぐ確認できます。データベースをMarkdownの表にしたい場合は、CSVを表の変換方法の手順でテーブル化してください。
つまずきポイント(改行・表・トグル)
改行の挙動が標準Markdownと違う
Notionでは Enter で新しいブロック、Shift+Enter でブロック内改行になります。標準Markdownの「行末スペース2つ」ルールとは別物です。エクスポートすると、ブロック内改行は環境によって表示が変わることがあります。Markdown側の改行ルールは改行できない時の対処法で整理しています。
表が2種類ある(シンプルテーブルとデータベース)
Notionの「テーブル」には、ただの表であるシンプルテーブルと、プロパティやビューを持つデータベースの2種類があります。Markdownと相互変換できるのはシンプルテーブルだけです。「エクスポートしたら表がCSVになってしまった」ときは、元がデータベースだったということです。
Notion固有ブロックは変換で失われる
トグル・コールアウト・同期ブロック・埋め込みなどはMarkdownに対応物がないため、エクスポート時に単純化されます。「Notionで作ってMarkdownで配布する」運用をするなら、最初から見出し・リスト・表・コードなどのMarkdown互換ブロックだけで構成するのがコツです。
Notionから書き出したMarkdown、どう見えるか確認しませんか?
.mdファイルをドラッグ&ドロップするだけ。ブログ用のHTML/CSS出力もできます。
よくある質問
Notionに書いた記事をブログ(WordPress等)に移したい
「Markdown & CSV」でエクスポートし、.md をMarkdownビューアーに読み込んで「HTMLコピー」すれば、整形済みHTMLとしてブログに貼り付けられます。画像は別途アップロードが必要です。
見出し4(####)を貼り付けるとどうなりますか?
Notionの見出しは3レベルまでのため、見出し4以下は太字テキストなどに変換されます。構造を保ちたい文書では見出しを3レベルに収めておくと安全です。
NotionのコードブロックはMarkdownと同じですか?
考え方は同じで、```の貼り付け・書き出しにも対応しています。言語指定もエクスポート時に保持されます。コードブロックの記法自体はコードブロックの書き方をご覧ください。