Markdownの引用(>)の書き方
他の文献やメッセージの内容を引用するときに使うのが引用記法(>)です。書き方自体はシンプルですが、「複数行で途切れる」「引用の中にリストを入れたい」「出典はどう書く?」など、実際に使うと細かい疑問が出てきます。このページでまとめて解決します。動作は無料のMarkdownビューアーでその場で確認できます。
基本の書き方
行頭に >(半角の大なり記号)と半角スペースを付けます。
> 継続は力なり。
継続は力なり。
HTMLでは <blockquote> タグに変換され、多くの環境で左側に縦線が付いたスタイルで表示されます。メールの返信やチャットの引用表示と同じ見た目です。
複数行・複数段落の引用(途切れる問題)
連続する行それぞれの行頭に > を付ければ、1つの引用ブロックになります。つまずきやすいのは段落が複数あるときです。
> 1つ目の段落。 > 2つ目の段落。
1つ目の段落。
2つ目の段落。
> 1つ目の段落。 > > 2つ目の段落。
1つ目の段落。
2つ目の段落。
> だけの行」を挟むのがポイントです。なお、多くのパーサーは2行目以降の > を省略しても引用の続き(lazy continuation)として扱いますが、環境差が出やすいため全行に > を付けるのが安全です。二重引用(ネスト)
>> と重ねると、引用の中の引用になります。メールのやり取りの再現などに使います。
> 田中さんの返信: >> 私は賛成です。 > > とのことでした。
田中さんの返信:
私は賛成です。とのことでした。
引用の中でリスト・コード・見出しを使う
引用ブロックの中では、他のMarkdown記法も通常どおり使えます。> の後に記法を続けるだけです。
> **決定事項** > - リリースは10月 > - 担当は佐藤さん > - 詳細は `docs/plan.md` 参照
決定事項
- リリースは10月
- 担当は佐藤さん
- 詳細は
docs/plan.md参照
リストの書き方はリストのガイド、コードはコードブロックのガイドで詳しく解説しています。
引用元(出典)の書き方
Markdownに「出典」専用の記法はありませんが、慣例として次のような書き方がよく使われます。
> 学びを止めた者は老人である。 > > — ヘンリー・フォード 出典を引用の外に書く場合: > 引用文... (出典:[書籍名](https://example.com))
- ダッシュ(—)+著者名が定番の形
- Webからの引用はリンクを付けると誠実
- ブログでは著作権法上の「引用の要件」(主従関係・出典明記)にも注意
引用の見た目をCSSで整える
ブログでは、引用の見た目(縦線の色・背景色・余白)を整えると記事の印象が大きく変わります。blockquote に対するCSSの例です。
blockquote {
border-left: 4px solid #6366f1;
background: #f8fafc;
padding: 12px 20px;
margin: 16px 0;
color: #475569;
}
アクセントカラーの縦線+薄い背景で、引用が視覚的に際立ちます。
Markdown Viewerでプレビューしながらスタイルを調整し、「CSSコピー」でブログに持ち出すこともできます。
引用の表示、その場で確認しませんか?
> の付け方による表示の違いが、貼り付けるだけで一目でわかります。
よくある質問
「>」が文字としてそのまま表示されてしまいます
全角の「>」を使っている、または > の前にスペースやテキストがある(行頭にない)のが典型的な原因です。半角の > を行頭に置いてください。
逆に、文頭の > を引用にせず文字として表示したい
\> とバックスラッシュでエスケープするか、インラインコード(`>`)にします。
引用ブロックに枠線や「引用」ラベルを付けたい
それはCSSの領域です。blockquote::before でラベルを付けるなどの装飾ができます。GitHubなどCSSが使えない環境では、太字で「引用:」と書き添えるのが現実解です。
GitHubで見かける「Note」や「Warning」の色付きボックスは引用ですか?
はい、GitHubの「アラート記法」で、引用記法の拡張です。> [!NOTE] のように書くと色付きの注意ボックスになります。GitHub独自の拡張のため、他のサービスではただの引用として表示されます。